いわし資料館
museum
いわしと人々の暮らしのつながりや歴史を、パネルや映像でわかりやすくご紹介
江戸時代に木綿が急速に普及するにつれて、その栽培に効果的な肥料が求められました。
それに応じて「干鰯(ほしか)」を大量供給するために、九十九里のいわし漁の歴史も始まったと言われています。
それから約400年の間に、いわしの豊漁期は5回訪れ、九十九里浜はいわし漁でにぎわいました。
入館料は無料!九十九里町のいわし文化を学べる空間へようこそ!
魚は自然の恵みであり、漁は自然との戦いでした。
漁村の暮らしは、豊漁を祈り、会場の安全を願ういくつもの祭礼や儀式とともにあり、それをものがる遺物が今もこの地に数多く見られます。
大漁を祝う際に、船主や網元から漁師たちに贈られたという晴れ着「万祝(まいわい)」の風習は、九十九里浜を中心とした房総半島ではじまり、太平洋沿岸に広く伝わりました。
江戸時代から九十九里で繁栄を極めた、いわし漁の変遷
江戸時代の初めに偶然九十九里浜に漂着した紀州(現在の和歌山県)の漁師が、九十九里にいわしの地曳網を伝えたと言われています。
これを改良した九十九里ならではの大地曳網漁から現代に至るまでの「漁法」の変遷や各時代の漁船の模型や漁具などを展示しています。
食べると健康にもよい、と言われているイワシ料理や加工品の数々
タンパク質やカルシウムが豊富なイワシは、昔から日本人の重要な栄養源で、近年は、イワシの脂肪に多く含まれるEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸を摂取することで生活習慣病対策にも一定の効果があると言われています。
いわし文化の重要なカテゴリーとして、イワシの食文化コーナーでは、伝統的な加工食品や、地域の郷土料理などを紹介しています。